この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
らぶあど encore!
第37章 暴発する想い
いや……それもひょっとして違うのだろか?
強く想っているのはこちらだけで、カナの方はもう冷めているのだろうか?
突然ポッと芽吹いたその想像は、凪いだ湖に小石を投げ込み波紋の輪が重なって生まれるかのようにどんどん膨らんでいった。
そんな筈はない、彼女は俺を好きな筈だーーと、根も葉もない推測を頭の外へ押しやろうとする。
その時、眠るカナがソファで寝返りをうち、ワンピースの裾が少し捲れあがった。
智也が苦笑しながらブランケットを掛けようとすると、彼女の膝が起き上がり、布が押し上げられ、白い太股があらわになった。
彼は金縛りにあったようにすべての動きを止める。