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らぶあど encore!
第6章 ライヴ=人生?
景子が出ていって、楽屋の面々は妙な緊張から解き放たれた。
三広が大きく伸びをする。
「はあ――!
やっと気兼ねなく呼吸が出来る――すーはすーは」
亮介は頭をガリガリ掻いた。
「……昨夜の夢の中じゃ可愛かったのに……何で実物はあんなに怖いんだか……」
「……」
野村は寝惚けてグラグラ揺れていたが、遂にテーブルに顔を突っ伏して本格的に寝に突入した。
「どうなんだ?
随分と厳しいって噂だが……」
智也は声をひそめ腕を組む。
「まあ、俺らはいいんですけど……
心配なのはほなみちゃんですよ……
只でさえお腹に赤ちゃんがいて不安定なのに」
「景子マネージャー、あからさまに意地悪っすからね!」
「そうか……」
カナは、カップを音を立ててテーブルに置いて呟いた。
「……ほなみちゃん、ほなみちゃんて……
皆そればっかり」