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らぶあど encore!
第7章 ライヴ=人生?②
休憩室の簡易ベッドで横になるほなみの手を握り締めて、祐樹は心を痛めていた。
ほなみはリハーサルを客席で見ていたのだが、疲れたのだろうか。
ロビーで倒れてしまったと智也が知らせにステージまで走って来たのだ。
新幹線で三時間程の距離の遠出だが、やはり身重のほなみには負担が大きかっただろうか。
しかも昨日は、ホテルに着いてからずっと欲望のまま攻めてしまった。
ほなみが拒まないからと言って、普通の身体でない時に激しくしてはダメなのに――
会場に向かうタクシーの中で言い合いになってしまった事を思い出して、今頃舌打ちをする。
「俺は……バカか」