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らぶあど encore!
第7章 ライヴ=人生?②
切れ長の瞳が大きく開かれて、景子はコロコロ笑い出す。
「やだあ……西本さんったら……西本さんこそ、そういう冗談で女の子を口説くんじゃないんですか?」
「……口説くのは、ほなみだけだよ」
祐樹は微笑する。
「ほなみさんは幸せですね……こんなに愛されて……でも、あの……私」
景子は眉を歪めて声を潜めた。
「なあに?
何が言いたいの?
景子ちゃん、俺に可愛こぶる必要はないよ?
媚を売っても何も出ないよ?」
軽い口調だがキッパリと言う祐樹に、景子の唇が一瞬わなないた。
「そ、そんな……私はただ……心配で……
これを見て下さい」
そう言って、綺麗に施されたネイルの手で自分のスマホを出すと、先程撮影した智也とほなみの写真を見せた。