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らぶあど encore!
第7章 ライヴ=人生?②
景子が首を傾げて立っていた。
「あの……ほなみさんは大丈夫ですか?」
「……」
祐樹は眠るほなみをチラリと見て、ドアを後ろ手に閉めた。
「景子ちゃん、ちょっとこっち」
祐樹は景子の肩を持ち、ロビーへと向かう。
「何です?」
景子は頬を染めた。
「今、ぐっすり眠ってるから、話し声で起こしたくないんだ」
「ああ……そう、そうですよね」
整った顔が一瞬冷たく凍ったが、直ぐに作り笑いを浮かべるのを祐樹は見逃さなかった。
ロビーのソファに景子を座らせて、祐樹はその前に立った。
「ほなみを心配してくれてるの?
それとも俺を誘惑する口実でそう言ってるだけなの?」
サラリと挨拶する様な口調で祐樹は言った。