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らぶあど encore!
第7章 ライヴ=人生?②
「心配ありがとうね、景子ちゃん、俺もう戻るね」
祐樹は景子の肩をぽん、と軽く叩くと歩き出す。
「西本さんっ」
景子は祐樹の背中にしがみついた。
丁度その時、亮介と三広がゲラゲラ笑いながら休憩しにロビーにやって来て、二人を見て唖然とする。
「あ―――――!」
「え――――――!」
「あ、お前ら、何してんの?」
平然としている祐樹だが、景子はしがみついたままだ。
三広は指差して口をパクパクした。
「ゆ、ゆ、ゆゆ」
亮介は祐樹の体に回された景子の腕を見て、胸がキリキリ痛むのを感じて思わず呻いて壁にもたれかかる。
「うぎっ……な、何だこの痛みはっ」
「ゆ、祐樹――!何してんの――!」
喚く三広の鼻から鮮血が吹き出した。