この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
らぶあど encore!
第7章 ライヴ=人生?②
「あれあれ、大変だ」
祐樹は、景子の腕をするりとほどくと、鼻血を吹いて悶絶する三広と、胸を押さえて崩れる亮介を指差した。
「ほら、心配な子達があそこにいるから、景子ちゃんヨロシク!」
景子の背中をトン、と押して祐樹はほなみの居る控え室へ駆けて行った。
「西本さっ……」
景子は右手を差し出すが、グッと握り締めてその場に立ち尽くした。
「……ちっ……思い通りにならない男ねっ……」
小さく呟いていると、三広と亮介がそれぞれ助けを求めに来た。
「北森さ……
ティッシュプリーズ……出血多量で……ひでぶーしそう……」
「胸が痛い……きっとこれは何かの病……
何かクスリを……」
「うるさいわよ!」
「ひい――っ」
般若の様な形相で怒鳴られた二人は縮みあがった。