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らぶあど encore!
第7章 ライヴ=人生?②
「家を追い出されたお前を親切に置いてやってる俺に、そんな口が利けるのか。ああ―?」
乱暴に手を掴まれて頬を打たれ、そのまま史に強引に抱かれた。
「……酷い……」
ベッドで枕に顔を埋める景子に、史は一転して優しく囁いた。
「景子……
愛してるよ……ごめんな……ついカッとなって」
「史くん……」
しゃくりあげる景子を抱き締めて、史は言ったのだ。
「俺を愛してるか?」
景子が涙ながらに頷くと、史はこの上ない笑顔を向けた。
「だったら、俺の言うことを聞いてくれるか?」
史は、スーツのポケットから名刺を出してベッドへ放った。
「岸……コーポレーション……会長……岸 和也?」
史は煙草をくわえ煙を燻らせながら口を歪めた。
「知ってるだろ……
テレビで騒ぎになった、あの岸だよ」