この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
らぶあど encore!
第8章 ライヴ=人生?③

「……」
ほなみはプイと顔を背けると、部屋に引っ込んだ。
「ほなみ!」
追い掛ける様に祐樹も中へ入る。
ほなみはベッドの上にペタンと座り、壁を見つめている。
――まさか、話を聞かれたのだろうか……
頭に過るが、祐樹は素知らぬ風に後ろから抱き締めた。
「気分は、大丈夫?」
「……私を、やっぱり嫌いになったの?」
「……ほなみ?」
小さな肩の震えが、次第に大きくなると、ほなみはしゃくり上げた。
「私……が……すぐに拗ねて……困らせる……からっ……だから……別居するの?」
「別居っ……?」
別居という言葉に、祐樹はギョッとするが、自分が先程考えて居た事は、確かにそういう物になる。

