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らぶあど encore!
第9章 ライヴ=人生?④
「う……そうだよね」
神田は背中を丸めて情けない声で言う。
イラッとして、その腕を掴み睨み付けた。
「あのね、クレッシェンドは今まで開演時間ぴったりにライヴを始めてたんでしょ?
お客さんの中でも、バンドのそういう折り目正しい処を 好きって人達も居るわよ!?
腹が痛いのかお尻が痛いのかチンコが痛いのか知らないけど、ステージ中はそんな事関係ないわよ!
プロなら時間を守りなさいよね!」
「チ……!?」
亮介は真っ赤になる。
景子はふと真顔になり、顔を近付けて掌で亮介の額に触れる。
亮介の大きな身体がビクリと震えた。