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らぶあど encore!
第9章 ライヴ=人生?④
「……はまじろうの……歌をうたうんだけど……」
「で!?」
「俺……スゲー音痴だから……
緊張して……
そしたら……怖くてステージに行けなくなって……」
「……」
景子は頭を抱えて大きく溜め息を吐いた。
「バツゲームだもの。
恥をかく位でいいんじゃないの?ファンも喜ぶだろうし」
「……
も、もし……これでファンが減ったらどうしよう……」
悲壮な表情で呟く亮介の頬を景子はビンタした。
「全く!グチグチと情けない子ね!
本当のファンならね、そんな事で嫌いにならないっつーの!
堂々と潔く音痴の歌をぶちかまして来なさい!」
亮介は怯えて
「ひいっ」
と叫んだ。