この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
らぶあど encore!
第10章 sugar escort
ほなみは、ドレスの胸元に、白のコサージュが飾られているのに気付くと、驚きと喜びで祐樹を見つめた。
祐樹は得意気に口元を緩ませている。
「なんかさ、デートの時に女の子にこういう物贈るって……
海外ドラマの真似みたいだな……ふふ」
「うわあ……可愛い……」
マーガレットと、小さなオーガンジーのリボンがキュート且つエレガントな凝ったデザインのコサージュは、ピンクのドレスを引き立てている。
ほなみは、思わずソファの上に立ち上がり、ドレスの裾を持ちクルリと回るが、足を踏み外してしまう。
「きゃっ……」
祐樹が素早く抱き留めると、軽く叱る。
「気を付けないと駄目でしょっ?」
「ごめんなさい……」
だが祐樹は忽ち笑顔になり、囁いた。
「似合うよ……素敵だ」
「西君……」
二人が甘く、熱く見つめ合っていると、賑やかな声と共にあぐりとカナがリビングにやって来た。
「あ――!
何とか睫毛も復元できた!
どうっ?ほなみ!
この睫毛なら強風でも剥がれないわよ――!」
「きゃあ――!
今日の為にとっておきの
"マム・マム"のフレグランスを吹いてみました――!
どうですか――!
すっごく可愛い香りだと思いません――!?」