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らぶあど encore!
第10章 sugar escort
史が、時折他の女と遊んで居るのも景子は知っている。
自分は、一体史の何なのかと思う事もあるが、少なくとも史が何かを企んでいて、その企みを知って協力出来るのはこの自分だけなのだ。
そう思うと、自分は史にとって特別な女なのだ、と優越感に浸る事が出来る。
利用されているのだとしても構わない。
史は、洋平の父親なのだ。
今は他の女に目移りする事もあるかも知れないが、史の役に立てたら、きっと自分を一番大切な女だと思ってくれる筈だ。
そしていつか洋平と三人で……
景子は手鏡で唇の色をチェックし魅惑的な表情を作る練習をした。
『俺――
誰にでもこんな事しないよ』
ふと、名古屋ライヴで言われた亮介の言葉が蘇り、胸が騒いだ。