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らぶあど encore!
第10章 sugar escort
だが、亮介は笑顔で首を横に振る。
「駄目だよ……景子ちゃん。
俺がエスコートするんだから、俺が景子ちゃんをうんと可愛くしたいんだよ」
「だ……だって」
景子は大いに戸惑っていた。
自分は色んな男を惑わせては来たが、ここまでお姫様の様に扱われた事はないのだ。
亮介は更に笑顔で畳み掛ける。
「いや……
景子ちゃんは……そのままでも素敵だけどさ……
パンツスタイルしか見たことないから、ドレスもいいんじゃないかなって」
「で、でも!」
「でも、もへちまも無い!今日は俺の言うことを聞いて貰う日なんだからね!」
「は――っ!?
な、何よそれ……」
「さあ、お客様!お着替えしますよ――!」
すったもんだ言い合う景子達に業を煮やしたピンクは、指を鳴らし、他の店員達を呼んだ。
店員二人は頷き、大きな厚く黒い布を持ち景子を取り囲み亮介を遮断する。
「え、え?」
戸惑う景子は、黒い即席カーテンの中で、ピンク店員と二人になった。
ピンク店員は底知れぬ笑みを浮かべると指をバキバキ鳴らす。
「うっふふ~ん!
さあ、お着替えタイムです~!
彼氏さんが腰を抜かす位に、美しくして差し上げます――!」
「え、えええ――!?」
黒い布の外で、亮介は長い脚を組み満足そうに景子の悲鳴を聞いていた。