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らぶあど encore!
第11章 Hearty party
『Des yeux qui font basisrer les miens
Un rire qui se pend sur sa bouche……』
フワリと舞い上がり優雅に着地するようなビブラートを駆使し、甘く蕩けさせる声で祐樹は歌い上げる。
優しい、そして何処か胸の奥を掻き乱す調べは、ほなみの心の中の懐かしい想い出を呼び戻した。
この曲は
『La Vie en Rose』
という有名なシャンソン。
和訳タイトルは
『薔薇色の人生』
ほなみが、五歳の誕生日に両親がプレゼントしてくれたオルゴールの曲がこれだったのだ。
形見として、今でも大切に持っている。
祐樹もその話を覚えていて、ほなみが眠る時に、耳元で歌ってくれたりしたのだ。