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らぶあど encore!
第11章 Hearty party
亮介が、女性を気にかけながら一緒に歩いてくるが、女性は何か気後れしている様にも見えた。
綾波は立ち上がり、手を広げて女性に紳士的に笑いかけた。
「――ようこそ、北森さん。
今夜は楽しんで行って下さい」
景子は、おずおずと頷き、一歩踏み出すが、小さく叫んでよろけた。
亮介が素早く抱き留める。
「……大丈夫?」
「う、うん」
三広はポカンとしてその光景を見ていたが、突然上を向くと鼻血を噴いた。
「やっぱりな」
綾波は絶妙なタイミングでハンカチを投げると、三広の顔にバサリと落ちて、流血による被害は最小限に食い止められた。
カナは景子を指差して、酔った勢いのままに怒鳴る。
「ちょ――!
ほなみさんを苛める人は――呼んだ覚えはありまちぇんよ――っ!」