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第11章 Hearty party

カナの言葉に、あぐりが目を剥いた。


｢な――んですってえ！？あんたが、ほなみを苛めてる例の女マネ？｣



｢そうですよ！
ちょっと美人だからって――！
西君の次は亮介さんですか――！｣


騒ぐあぐりとカナに、亮介が手を振ってやんわりと言う。



｢ちょ――っと待ってよ二人とも……
俺が景子ちゃんを呼んだんだよ！｣



｢ムキ――！
ほらっ！もう亮介君がたらし込まれてるし――！｣


｢バンドの和を乱す女マネなんか要らないわよ――！｣



カナとあぐりの剣幕に三広と野村はたじたじだ。


綾波は少し薄ら笑いを浮かべてウイスキーを口に含み、面白そうに成り行きを見ている。


志村はやれやれ、と首を振り、綾波の肩を叩いた。



｢ちょっと！
何を見物を決め込んでるのよ！
ここは旧マネの貴方が間に入って場を収めるところでしょっ？｣