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らぶあど encore!
第12章 Hearty party②
ほなみの白くて華奢な指が髪をほどくと、美しいウェーブになる。
両方の掌で無心に髪を撫で付けてすいている妻に、祐樹はうっとりと見惚れた。
「……おかしく、ない?」
ほなみは首を傾げて心配そうに祐樹を見た。
「凄く……素敵だよ」
「本当?」
「うん……」
祐樹は、ほなみの額に口付けると、壁の時計を見た。
「――さて、俺も服を着るかな……
皆心配してるかも知れない……
戻ろうか」
「うん……」
ほなみは、祐樹が一枚一枚服を拾い、身に付けて行くのを見つめていたが、ネクタイを結んでいる時に、背中にしがみつく。