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第13章 Hearty party③

｢……早く酒を持ってきてよ――！｣


あぐりは、テーブルに空になったグラスを乱暴に置いた。



｢あぐり……
もう、止めた方が……｣


野村が、あぐりの手に自分の手を添えてやんわり言うが、あぐりはギロリと睨み付ける。



｢勝負の邪魔をしないでよね――！｣



その剣幕に野村は何も言い返せず、すごすごと手を引っ込めたが、綾波と志村に手招きされる。



｢――野村君、あぐりちゃんは言い出したら聞かないから……
まあ、相当酔っぱらってるから……今にガクン、て寝ちゃうんじゃないかしら？｣



志村にワインを薦められ、野村は一気に飲み干したが溜め息を吐く。



｢……今夜は、こんな予定じゃなかったのに……｣