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らぶあど encore!
第13章 Hearty party③
景子は、ファジーネーブルのカクテルを優雅に飲みながら、あぐりを面白そうに眺めていた。
あぐりはすっかり陽気になり、景子に喧嘩を売るよりも亮介をからかう方が楽しくなって来たようだ。
野菜スティックを次から次へと亮介の口に押し込んで行く。
「ほ~らあ~!
亮介ば、ひょろひょろだがら~!
だぐざん栄養どっで――
太らないど――!」
亮介は、もういい、と両手を顔の前で振る仕草をするが、あぐりは構わず突っ込んで来る。
亮介は懸命に野菜を噛み飲み込むと、ビールを流し込んで長い溜め息を吐いた。
「はあ――……
なんか、虫になった気分だよ……
もう、野菜はお腹一杯……」
景子は、そんな亮介を見てクスリと笑う。
亮介は、景子の笑顔に気を良くしたのか、にへらと顔を緩ませたが、あぐりは何処から持って来たのか、セロリを丸ごと一本亮介の鼻先に突き出した。