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らぶあど encore!
第13章 Hearty party③
志村は、肩を竦めて呆れるしかない。
「……なんというか……
大和撫子という女子は、この世に本当に存在するのかしらねぇ……
カナちゃんたら……
そんな姿を岸さんに見られたら……流石に引かれるかもよ?
……あぐりちゃんも……はあ……」
野村は、あぐりを見て苦笑すると、首を振る。
「……俺は、引きませんよ……
そんなあぐりが、面白いし、可愛いと思いますから」
野村の返答に、志村は目を見開き頬を掌で覆い、綾波は口笛を吹いた。
「んまあ――っ!
野村君ったら――!
んもうっ!
私がキュンキュンしちゃうわよ――っもうっ」
志村が野村の背中を思い切り叩き、野村は咳き込む。
「ゲホッ……し、志村さんっ力が強すぎます」
「なあによ――!
これぐらい耐えなさい!
あぐりちゃんのパワーはこんな物じゃないわよ――っ!
男の子として、女の子に負けていられないじゃない――!」
志村は、野村をひょいと抱えると、ケラケラ笑いながら尻を殴り始めた。
綾波はウイスキーに氷を入れて一人笑う。
「全く……
いつもながら、グダグダだな」