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らぶあど encore!
第13章 Hearty party③
景子は、人の良い表情を崩さない亮介を睨み心の中で毒づいた。
(何よ……
この人、私に気があるんじゃないの……?
思わせ振りに親切にしてみたり……
こんなドレスや靴まで……
それに、あんな事を言ったくせに……
あぐりにけしかけられて、告白してくるかと思ったのに……)
ポーカーフェイスを作る余裕も無く苛立ちをそのまま顔に出す景子を亮介は見つめていたが、不意に吹き出す。
「なっ……何が可笑しいのよっ!」
亮介は、ひとしきり笑うと、景子が凭れている壁に両手を付いて見下ろした。
景子は、息を止めてしまう。
亮介は一瞬真顔になったが、また表情が柔らかく崩れおどけた。
「ふふふ~ん。
壁ドン!
一度やってみたかったんだよ~」
「……!」
景子は、カッとなり亮介に平手打ちした。