この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
らぶあど encore!
第15章 それぞれの、朝 ②
甲冑の頭の部分が外れ、覗いた顔は亮介だった。
『亮介君っ?
あんた、何してるのよっ!』
亮介は、ニッコリ笑うと三広を擽り始めた。
『ひい――いいい――』
『女王様!
若い男が悶える姿がお望みなら、とくと御覧ください――!』
あぐりは、こめかみを押さえて、げんなりする。
『もうっ……
なんなのよさっきから!
皆、的外れな事ばかり――!』
すると、突然ピアノの音が鳴り始めた。
いつの間にか、白のグランドピアノが置いてあり祐樹が弾いていたのだ。
『西くん――!?』
祐樹は爽やかに笑い、
歌っている。
『結婚して~
あぐり~
結婚してえ~
あぐり~』
『はあっ――!?』
あぐりが呆気に取られて叫ぶと、どこからともなくはまじろうが一体現れ、また現れて、何十体のはまじろうで埋め尽くされ、祐樹に合わせて歌い始めた。
甲冑の騎士達も歌い、いつの間にか亮介と三広も歌っている。
『結婚して~
あぐり~
この熱が~醒めない~
うちに~』
あぐりは口を開けたまま呆然と立ち尽くしその光景を見ていたが、部屋の入り口の扉がギイ……と音を立てて開き、視線を移すと更に唖然とした。
『のっ……野村君』
白のタキシード姿でバッチリ決めた野村が、指輪を手にそこに居るのだ。
『亮介君っ?
あんた、何してるのよっ!』
亮介は、ニッコリ笑うと三広を擽り始めた。
『ひい――いいい――』
『女王様!
若い男が悶える姿がお望みなら、とくと御覧ください――!』
あぐりは、こめかみを押さえて、げんなりする。
『もうっ……
なんなのよさっきから!
皆、的外れな事ばかり――!』
すると、突然ピアノの音が鳴り始めた。
いつの間にか、白のグランドピアノが置いてあり祐樹が弾いていたのだ。
『西くん――!?』
祐樹は爽やかに笑い、
歌っている。
『結婚して~
あぐり~
結婚してえ~
あぐり~』
『はあっ――!?』
あぐりが呆気に取られて叫ぶと、どこからともなくはまじろうが一体現れ、また現れて、何十体のはまじろうで埋め尽くされ、祐樹に合わせて歌い始めた。
甲冑の騎士達も歌い、いつの間にか亮介と三広も歌っている。
『結婚して~
あぐり~
この熱が~醒めない~
うちに~』
あぐりは口を開けたまま呆然と立ち尽くしその光景を見ていたが、部屋の入り口の扉がギイ……と音を立てて開き、視線を移すと更に唖然とした。
『のっ……野村君』
白のタキシード姿でバッチリ決めた野村が、指輪を手にそこに居るのだ。