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らぶあど encore!
第15章 それぞれの、朝 ②
野村は、膝まづき、あぐりの手の甲にキスをして涼やかに甘く囁いた。
「俺と結婚して……
野村あぐりになって下さい……」
♪結婚したら~
君は~
俺と同じ 野村さん~
祐樹が、激しくピアノを叩き付けてステップを踏みキラキラの笑顔で歌うと、はまじろうのピラミッドの頂上に立っている三広は、宙返りしながら飛び降りる。
亮介は、三広にガッツポーズを向け、何故かその場で三点倒立を始めた。
♪君は~
未来の~野村さん~
俺の~
奥さん~
ルル~ルル~
祐樹の伸びやかな声に、はまじろう達の見事なコーラスがハモる。
野村は、膝まづいたまま上目遣いであぐりを見つめている。
あぐりは、冗談みたいな歌に内心激しい突っ込みを入れながら、野村のプロポーズにときめいていた。
(ば……
バカ!
これは夢なのに!)