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らぶあど encore!
第15章 それぞれの、朝 ②



あぐりは、彼の頬を指でビヨンと引っ張ったり、頭を拳骨で殴ったり、鼻の穴に指を突っ込んだりしながらしゃくり上げる。


「の……むらく……
おねが……い……
し、しなない……で……
貴方が……居なくなったら……私っ……」



あぐりは大きく肩を震わせ、野村の頭を抱き締めてオイオイ泣き出すが、野村の身体が小さく震え始め、やがて彼は吹き出した。



「――――!?」


吃驚するあぐりの頬を軽くつねり、野村は笑いを噛み殺して見つめるが、我慢が出来なくなり爆笑する。



「ハハハハ……
勝手に人を殺すなよ……アハッ……ハハハハ……」


「な、ななな」



あぐりは大きく口を開け、屈託なく笑い転げ床を手でバンバン叩く彼を見た。





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