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らぶあど encore!
第19章 心~crossroads
史は、表情の固い景子を見て薄く笑う。
「どうした、つれないじゃないか?
……いつもなら俺が笑い掛けただけで尻尾振ってすり寄ってくるくせに」
景子に近付き、腰をグイと抱き寄せるが、景子は思わず彼を突き飛ばした。
「――っと」
僅かによろけた史は、その目に凶暴な光を宿す。
景子は、後退る。
「ごめん……史……
疲れてるの……
今日はもう帰って」
史は、徐々に距離を詰めながら景子を眺め、喉を鳴らす。
「ふうん……?
今日は珍しく可愛いスカートじゃないか……
亮介の趣味か?
……そうか、亮介にクタクタになるまで抱かれて疲れたのか?
やるじゃないか……」
「そ、そんなんじゃないわよ!」
真っ赤になり首を振る景子の表情から、史は何かを感じ取り、口元を歪めた。
「ふん……
昨日の首尾はどうだったか、今から聞かせて貰おうか?
……なんなら、お前の身体に聞いてやろうか」
彼はそう呟くと、素早く景子の腕を掴み、身体を抱えソファに倒れ込んだ。
「嫌……止めてっ」
景子が叫ぶが、史はワンピースの胸元を引き裂き、顔を埋めて口付ける。
「やだっ……!」
景子は必死に彼を腕で押すが、史は舌打ちをすると景子の頬を打った。