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らぶあど encore!
第20章 Don't worry,I Love you



「はあ……
いつまで待たせるんだよ」

祐樹は、微睡んでいるほなみを肩に凭れさせその手を握りながら、空いた方の手で苛立ちに膝を軽く叩いていた。



ほなみは、下腹部に鈍い痛みを感じたらしく、それを聞いた祐樹が、とにかく一刻も早く診て貰った方が良いと心配し、かりつけの産婦人科にほなみを連れてきたのだ。


もう日も暮れて通常の外来はとうに終了している。

時間外だからなのかも知れないが病院と言うのはどうしてこうも待ち時間が長いのか。


或いは、通常よりも時間を長く感じてしまう場所なのだろうか。



本来は待つのが嫌いな祐樹だが、この場合は致し方無い。



子供が産まれるまでまだ半年近くあるというのにお腹に痛みを感じるなど、異常事態だ。



「……こうして待つ間に、具合が悪くなったらどうすんだよ……」


自分達以外に誰も居ない無音の待ち合い室で、祐樹は診察室の白い扉を睨み付けた。
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