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らぶあど encore!
第20章 Don't worry,I Love you
男性は扉に凭れていたが、ほなみに歩み寄り、頬に触れ脈を測りお腹にそっと触れ僅かに微笑むがそれは一瞬で、振り返り祐樹を見たその顔は厳しかった。
祐樹は思わず姿勢を正すが、男性はふう、と溜め息を吐き祐樹の肩をポンと叩く。
「顔色もいい、浮腫みもなし、脈拍正常、お腹も張っては居ないようですね……
ぐっすり寝てらっしゃるし、今日の処は大丈夫でしょう。
またお腹が張るだとか、痛むなら来てください」
「あの……
本当に大丈夫なんですか?
さっきは、痛くてたまらなくて動けなかったらしいんです……」
祐樹は、尚も気がかりで医師と思われる男性に訴える。
男性は、エプロンのポケットに手を突っ込み首を傾げると祐樹の目を鋭く見詰めて言った。
「――貴方こそ、大丈夫なんですか?」
「――?」
意味が分からず、祐樹は絶句する。