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らぶあど encore!
第3章 魔性の女達
"生意気そうな女"
というのが、北森 景子(きたもり・景子)に神田亮介が最初抱いた印象だった。


つり目でキリッとした女優の様な顔立ち。
細い眼鏡とタイトなパンツスーツがよく似合っている。


新人の歌手の灰吹 美名(はいぶき・ひめ)の事に集中したいから、と綾波がマネージャーの後任を探していた処に、智也の父の古い知り合いを通して紹介された24歳の女。




景子は、メンバーとの初顔合わせの待ち合わせに20分以上経っているがまだ現れない。
高級ホテルのロビーで珈琲を啜りながら亮介はテーブルを指でトントン弾き始めた。


三広も頬杖を付き、スマホを弄っている。


野村は先程から眠たそうにしていたのだが、ソファに座り俯き手を組んだまま、完全に寝ていた。


祐樹は溜め息を吐き、
「まあ、初めての待ち合わせは、ちょっと遅れて印象付けたりとか、俺良くやったな~」
と笑った。



「祐樹……デート違うだろ」


亮介は呆れた。



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