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らぶあど encore!
第21章 揺れる想い
祐樹がそれを言うと、三広も乗ってきて、
「おお――
いいなあそれ!
ツンデレ風味ガール!
曲が出来そうだね!」
と目を輝かせ、亮介がすかさず
「ツンデレ風味ガールは俺のだからねっ!
優しい言葉を掛けて手懐けようとしてもダメだぞ――!」
と口を挟み、野村が
「……てか、別にお前のじゃないでしょ。
勝手に勘違いされても困るよね、景子さん」
と言ってきて、景子はしどろもどろになってしまうのだ。
「う……うん……まあ……その……えっと」
祐樹はそんな景子を見て目を細め、呟いた。
「亮介はスタイルと明るさだけしか取り柄の無い手長猿だけどさ、意外とお買い得かも知れないよ?」
「おっお前ね――
誉めてるのかけなしてんのか、どっちだよ――!」
「誉めたに決まってるだろ?
素直に受けとれよな~
前向きなのがお前のいいところじゃん!」
「誉めるなら普通に誉めろ――!」
そして亮介と祐樹は果てしない、下らない舌戦を始めたのだった。