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らぶあど encore!
第21章 揺れる想い




亮介は、景子への好意を皆の前で隠すことなくオープンだった。


仕事中は至って真面目な彼だが、休憩中や移動の時などには景子に然り気無く声を掛けてきた。


彼の部屋へ泊まったあの夜、何度もキスをされて肌も見られてしまった景子だが、亮介はあれから一切触れて来ない。


拍子抜けした様な、ホッとした様な複雑な気持ちだった。



だが、亮介がふと隣に来て座った時には、彼の喉仏や、シャツの袖から覗く細く、しかし筋肉質の腕が目に入り、胸を鳴らしてしまう自分がいた。


先週、史に強引に抱かれ、最高に感じてしまったばかりなのに、亮介に強く引き寄せられている自分は何なのだろうか。



景子は、ガラスの向こうで華麗な演奏を決め、ドヤ顔を向ける亮介に惚けた様に見とれていた。


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