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らぶあど encore!
第22章 思いがけぬ邂逅
しかし、ひとつの寝室で三人が一緒に寝るという事が殆どだった。
志村のマンションのベッドは全てキングサイズで、二人で寝るには余裕で、三人でも何とかならなくもない、という程大きい。
床に布団を敷き、あぐりかカナが交代でほなみとベッドで寝るという毎日だった。
ほなみは普通の身体ではないし、心配だから、眠る時も誰かと一緒の方が良いという理由もあるが、カナが知らない部屋で一人で寝るのが怖い、と言い張ったせいもある。
カナが仕事から帰り、三人が勢揃いすると、皆で夕食を作って食べたり、ドラマを見て盛り上がったりした。
そして最近のブームは、あぐりとカナ、ほなみに景子を加えたラインでのやり取りだった。
「同じ部屋に居るのにラインで会話してる私らって何だろうね~」
あぐりがふと真顔で呟き、カナが笑い転げた。
「も~!
元はと言えばあぐりさんが始めた事じゃないですか――!」
「そうだけどさあ~……
だって、仕事してた時は分刻みのスケジュールで、芸能人かっ!
て思うくらい忙しかったから、こういう事する暇もなかったしね~!
いいじゃない、こういうのにハマる時期があってもさ!」