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らぶあど encore!
第22章 思いがけぬ邂逅
「う……うう……
まあまあまあ、智也も何気なく言った言葉だと思うわよ~ねえ?」
あぐりが助けを求める眼差しをほなみに向けるが、ほなみも曖昧に笑うしか出来ない。
カナは、ふう、と溜め息を吐き、シートマスクをペリペリと剥がすと丸め
「きぃえ――――っ」
と叫びながら部屋の隅のダストシュート目掛けて投げた。
見事中へ落下し、あぐりとほなみは頬をひきつらせながら拍手する。
カナは、掌でパックの水分を馴染ませながらうらめしそうに呟く。
「……所詮、ビューティフルなお二人さんには私のこの黒い気持ちなんか、理解出来ないんですよ」
あぐりは、内心
(面倒くせぇ――!)
と思っていたが、努めてにこやかにカナをとりなす。
「な~に言ってるのよ!
カナちんはキュートよ!
智也だって、
"カナを丸ごと好きだ"
て言ったんでしょ~?
なら、いいじゃない!」