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らぶあど encore!
第3章 魔性の女達
その女は、ぱっと見た目、美人だった。
気の強そうな目を、細い眼鏡が強調していて、黒のパンツスーツは長い手足を余す処無く見せつけている。
髪は高い位置で結わえられて綺麗にシニヨンの形になり、後れ毛が揺れている。
キョロキョロしながら走って、フロントの前で派手に転んでハイヒールが亮介の所まで飛んで来た。
亮介がハイヒールを見事にキャッチすると、見ていたメンバーや他の客からおおーっと歓声が上がる。
「あ、いや、どうも」
何故か亮介は回りに会釈しながら、転んで足を挫いたのだろうか、動けないでいる女の所へ歩いていき、しゃがんで手を差し出した。
女は一瞬鋭い目で見てきた。
抉るようなキツい眼差しに、亮介はビクリとする。
女は、上から下までジロジロと見ると、突然表情を変えた。
ニッコリ笑って、首を傾げる。
「あの……クレッシェンドの神田亮介さん、ですよね?」
気の強そうな目を、細い眼鏡が強調していて、黒のパンツスーツは長い手足を余す処無く見せつけている。
髪は高い位置で結わえられて綺麗にシニヨンの形になり、後れ毛が揺れている。
キョロキョロしながら走って、フロントの前で派手に転んでハイヒールが亮介の所まで飛んで来た。
亮介がハイヒールを見事にキャッチすると、見ていたメンバーや他の客からおおーっと歓声が上がる。
「あ、いや、どうも」
何故か亮介は回りに会釈しながら、転んで足を挫いたのだろうか、動けないでいる女の所へ歩いていき、しゃがんで手を差し出した。
女は一瞬鋭い目で見てきた。
抉るようなキツい眼差しに、亮介はビクリとする。
女は、上から下までジロジロと見ると、突然表情を変えた。
ニッコリ笑って、首を傾げる。
「あの……クレッシェンドの神田亮介さん、ですよね?」