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らぶあど encore!
第22章 思いがけぬ邂逅



二人は顔を見合わせ、目を丸くしてお互いを見た。


ほなみも景子も、こうしてお互いをしっかりと見詰めるのは初めてかも知れない。



ほなみは、相変わらず細くスタイリッシュなデザインの縁なし眼鏡の景子を、


(睫毛が長くて……
目がぱっちりして、眉もキリッとしてて女優さんみたい……
こんな人が、本気で西君に迫ったら、どうなっちゃうのかな……)


と思い見ていたが、景子はほなみを見てこう思っていた。



(大人しそうな可愛い子だけど……
こういうタイプに限って実は強(したた)かなのよね……
何せあの智也さんと別れて西本祐樹を選んだんだし……
でも、見た目素直な良い子にしか見えない……)



二人は、長い間見詰めあっていた事に気付くと、同時に曖昧な笑いを浮かべ、咳払いする。


ほなみは、気まずさを回避するかの様に、話し掛けた。


「今日は、忙しいのにごめんなさい……」


「いいのよ、西本さんからも頼まれてるし……」


景子も自然に笑顔で言葉を返す。


本当なら、あぐりとカナが来る予定だったのだが、二人は何故か今朝になり、顔をパンパンに腫らして高熱を出してしまったのだ。


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