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らぶあど encore!
第22章 思いがけぬ邂逅
景子の笑顔を見て、ほなみと透は顔を見合わせて安堵の溜め息を吐いた。
「ごめんなさい……ほなみさんの診察に来たのに、私の話なんか……」
景子は、二人を見て涙を拭う。
「いいのよ、景子ちゃんに一緒に来てもらって心強いわ」
「私は何も……」
「まあ、本当ならパパである西本祐樹さんが付き添うのが一番あるべき形ではありますが……
実際こうして妊婦さんが診察に訪れる時にはご本人さんのみ、というのがこの国の出産事情ですよね……
まあ、お父さんはお父さんで一生懸命頑張っていますからね?
赤ちゃんと、ほなみさんの為にがっつり印税を稼いで貰わないとっ!!」
「透先生っ!!」
ほなみが苦笑すると、透は頭を掻いてチャーミングな笑顔を見せた。
「まあまあ、それは冗談にしてもですね、ほなみさん。
今のところ異常などは見受けられませんが、お腹が頻繁に張るような事があったら直ぐに来て下さい……
それから、愛の行為は胎教に良いですが、ハードになりすぎないように、ね?」
「――っ」
ほなみは真っ赤になりスカートの裾を指で摘まんだ。