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らぶあど encore!
第22章 思いがけぬ邂逅
昨日まで親しげな眼差しを向けてくれた人が、突然こちらを向いてくれなくなる。
面と向かって自分の何に怒っているのか、誰として今まで言ってくれた人は居なかった。
また、景子も自分から誤解を解こうと努力もしなかったのだ。
もし、また拒絶されてしまったら?
そんな悲しい目に遇うのはもう沢山……
だったら、最初から誰とも関わらないほうがいいのよ……
景子はいつからか、自分の周りに防御壁を作った。
どうせ嫌われるなら、好かれる努力などしなくていい。
だが、同性に嫌われていく反面で、景子の元には彼女の容姿に目が眩んだ男たちが次々に寄ってきた。
彼らは、景子に優しい言葉を掛け贈り物をして気を引いたが、景子が身体の関係を拒むと途端に冷たくなった。
或いは、無理矢理に力で組伏せようとした。
初めてを強引に奪われた形で失った時に景子の中で何かが壊れた。
男達の目的はこれだけなのだろうか?
それ以外、自分には何の価値もないのだろうか?
実の親にも何故か疎まれて、家の中にも学校にも居場所のない自分。