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らぶあど encore!
第3章 魔性の女達
「はあ~美人……」


三広がバカみたいに口を開けて景子の後ろ姿を見ていた。


「まあ綾波みたいな嫌味な男より、色んな受けはいいんじゃない?」


祐樹はケーキを口に含み幸せそうに無邪気に笑う。


「なあ、さっき何か言われてたろ」



亮介が聞くと、祐樹は一瞬真顔になったが、誤魔化そうとしている。
メニューを見ながら

「ここのケーキイケるな~!ほなみに買って帰ろうかな」

と、ヘラヘラ笑っている。


メニューを取り上げて亮介は真剣に祐樹を見つめた。


「なんか、口説かれてなかった?」


「ええ――!?」
「……やっぱり?」


三広は相当驚いて叫んだが、野村は納得して頷く。


祐樹は頭を掻いた。


「いや……"奥さんが、羨ましいです"て言われたけど……」


「あの雰囲気は、祐樹、お前に惚れてる、ていうかモーションかけてる!絶対!」


亮介が断言すると、祐樹は珈琲を飲み干して爽やかに笑う。



「いや……別にだからって何じゃないし。俺はほなみ以外見てないから」



「ゆ、祐樹――!そ、その言葉に二言はないよなっ?泣かすなよ!ぜっったいに!ほなみちゃんを泣かすなよ――!」


三広が涙目になり祐樹の胸ぐらを掴みガクガク揺らした。


「……わあっ……てるってば……てか、お前が……もう泣いてるじゃんか……」


祐樹は目を白黒させながら笑う。

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