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らぶあど encore!
第23章 秘密のライヴ
「いい目だ……」
そう呟くと、ほなみの顎を掴み顔を近付け唇を奪おうとするが、頬を叩かれて失敗に終わった。
だがほなみの両手首を掴み一纏めにし、頭上にあげてライブハウスの壁に彼女の身体を押し付け、再び唇を狙って顔を近付ける。
ほなみは必死に足を振り上げて彼を蹴ろうとするが、史に掴まれてしまった。
史は悪魔のように冷酷で、だが美しい笑みでほなみを身動きさせなくする。
「明智さ……な……何を……」
「普通に分かるだろ」
「分かりません……っ」
ほなみは震え、顔を背けてしまうが、乱暴に顎を掴まれて上を向かせられた。
「さっきみたいに睨めよ……」
「は……離して」
「お……そういう怯えた顔もそそるな……でも」
「あっ……」
史は、ほなみを再び抱きかかえて歩き出した。
胸を拳で叩かれて抵抗されるが、史は少し顔をしかめただけで全く平気なようだった。
「お前がベッドでどんな顔をして啼くのか……それが一番興味あるかな」
「な……っ」