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らぶあど encore!
第23章 秘密のライヴ
彼が気色ばんだのを見てほなみは一瞬たじろぐが、息を吸い込み、彼の目を見詰めた。
「どうして、景子ちゃんにあんな酷い事をしたの?」
「は……?」
史は、思わず笑うが、ほなみに睨まれて真顔になる。
ほなみは更に続けた。
「景子ちゃんは泣き出した私を気遣ってくれたの……
なのに……明智さんが」
「……」
史は、視線をさ迷わせて大きく溜め息を吐くと、諦めたように言った。
「はいはい……俺が悪かったよ……謝ればいいんだろ」
「ちゃんと景子ちゃんに謝ってあげて」
「……分かったよ……」
「約束ね」
ほなみは、右手の小指を差し出して史に笑いかけた。
史は戸惑いながらも素直に自らも指を絡める。