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らぶあど encore!
第24章 長い夜
――あれ、けーちゃんが居ない?
亮介は、足元が浮く感覚に違和感を覚えるが、星空が見えた瞬間自分が宙に浮いている事を理解した。
都会の夜にしては珍しく星がくっきりと姿を顕している夜だった。
――あれ、今日はこんなに綺麗に星が見えたのか。全然知らなかったな。
亮介は、宙に飛ばされながら、こちらを見て真っ青になっている三広の姿を見つけた。
――三広、どうしたんだよ。
お前、そんなちんちくりんだけどれっきとしたクレッシェンドのリーダーだろ?
そんな情けない顔をファンにもし見られてみろ、百年の恋も応援もさめちまうぞ――
「亮介くん――‼いやあああ――っ」
景子の絶叫が耳に届いた瞬間、亮介はアスファルトに叩きつけられた。