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らぶあど encore!
第3章 魔性の女達
「或いは、思いもかけず甘かったりね」


祐樹はニッコリ笑って亮介の頬を突っつくと溜め息を吐く。



「ほなみはさ……最初凄くつれなくて、俺本気でフラれたかと思ったもんな……
でも本当は、凄く甘く激しく思ってくれてたんだ……」


三広は祐樹の話に顔を赤くして、鼻に当てていた紙がまた鮮血に染まり、それを見たホテルの客が悲鳴を上げた。


亮介と野村は頭を下げて回る。



「すいません、驚かして」
「……大丈夫です。只の体質ですから……」



ヒソヒソ声が聞こえてきた。


『ね、あの人達何処かで見たことない?』
『皆カッコいい~!』




野村が亮介に耳打ちする。


「そろそろ、出ようか……騒ぎになると面倒だし」


「ああ、そうだな。
"あのクレッシェのメンバーが高級ホテルのロビーで興奮して鼻血ブー! "
とか週刊誌に書かれたら嫌だからな~!」


二人は頷きあい、祐樹と三広に目で合図した。

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