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らぶあど encore!
第3章 魔性の女達
野村の目が突然輝いて、キッと唇を噛み締めている。
「俺も、用事を思い出した。じゃあな」
野村は長い足を存分に生かして走り手を挙げてタクシーをあっという間につかまえて乗り込んで行った。
後に残された亮介と三広は顔を見合わせる。
「残るは、独り者たち、か」
「そだね」
「ふあ――!やる事ないし、スタジオに練習しに行くか!」
「やる事がないから、じゃないだろ!
必要があるから練習すんだよっアホ亮介!」
「あ――ハイハイ、わかってますよリーダー!」
二人も、ギャンギャン言い合いながら雑踏の中へと消えた。