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らぶあど encore!
第27章 長い夜④
ほなみの肌を覆っては居るが、衣服としては全く用をなさない布を祐樹は指で摘まんで少し捲り上げたり、また離したりを繰り返しながら、羞恥に頬を更に真っ赤にして顔を背けるほなみに訊ねる。
「……これってさ、俺がプレゼントした下着じゃあないよね?……今まで見たことないけどなあ……?」
「……」
ほなみは、意地悪に瞳を輝かせる祐樹の綺麗な顔に見惚れながら、大胆に誘ってしまった事を少しだけ後悔していた。祐樹を猛らせたくて、情熱的に愛して欲しくて企んだ。でも恥ずかしかった。ほなみは、智哉との結婚生活でも自分から誘った事などない。智哉が淡白に接していたというのもあるし、ほなみ自身セックスに積極的ではなかった。何処かで行為に罪悪感を持っていたのかも知れない。
女から求めるのは厭らしくてはしたない、恥ずべき事なのだ――と。
祐樹と出逢って、彼に烈しく求められ、初めて愛する人と一つになることの気持ちよさと素晴らしさを知ったのだ。