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らぶあど encore!
第27章 長い夜④
「し……知らない」
頬を紅くしたままそっぽを向くほなみを祐樹は低く笑い、乳房を揉み上げながら突起にキスをする。ほなみはビクン、と跳ねて、瞳から涙を溢した。
その涙を唇で掬い、祐樹はほなみの乳房からゆっくりと腰まで手を滑らせて、円みを帯びた腰をなぞった。
背中にほなみの爪が立てられてチクリと痛みが走るが、祐樹は余裕の笑みを見せ、指をキャミソールの中へと差し入れた。
吸い付くような滑らかな肌が、甘やかな髪の薫りが、ほなみの瞳に沈む色、その総てが祐樹を誘い、二度と這い上がれない恋の渦へと突き落としていく。
「ふふ……知らない……って、ほなみは都合が悪くなるとそう言うんだね」
「……っ」
祐樹は、ほなみの涙を味わった舌で唇を舐める。
その優雅な仕草は血統書付きの猫のようにも、肉食獣のようにも見えた。