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らぶあど encore!
第28章 クレッシェンド作戦会議
――でも、これからはほなみに負担を掛けないようにするって決めたし、ちゃんとしないと子供に笑われるよな――と祐樹は反省する。
案の定、綾波は電話の向こうで呆れながらくつくつ笑っている。
『……ようやくお目覚めか?僕ちゃん』
「止せよ……」
祐樹がむくれていると、いつの間にか起き出したほなみが、後ろから腕を回してきて首をかしげ笑っている。
祐樹も笑いかけ、スマホを持ったまま軽くキスをした。
『ほなみも一緒か?』
「――なんでそれを知ってるんだよ」
『いや……何となくな』
綾波の返事には何処と無く含みが感じられたが、祐樹は最大の疑問を彼にぶつける。
「なあ、今日は七時集合だったろ。なんでこんな時間に電話なのさ――いつもは一時間前にかけてくるのに!これじゃあまるで俺が寝坊したアンポンタンみたいじゃん」
祐樹はそう言ってから、ほなみがクスクス笑うのを見て慌てて付け加える。
「いや……本当に寝坊したのは俺だし……アンポンタンも俺だけど……」
『――素直に認めたな。珍しく。ほなみがいると随分と態度が違うもんだな』
「……む――……」
『今日は急に予定が変更になったんだ』
「どういうことさ?」