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らぶあど encore!
第28章 クレッシェンド作戦会議
一時間半後、祐樹のマンションのリビングでは、綾波に三広、野村に祐樹が揃ってソファに座りミーテイングをしていた。
亮介が怪我をした経緯を三広が説明し、綾波はこれからの対応をどうするか、細い眼鏡の縁を時折持ち上げながら話しているが、祐樹はキッチンで忙しく動き回るほなみの事が気にかかり、皆に手を上げて席を外し、頬を赤くしてパンケーキを裏返すほなみの隣に立った。
「もう少しで出来るから……」
花の様に笑みを溢すほなみだが、祐樹は色々と心配でたまらない。
「大丈夫?……何か頼むかすれば良かったのに……それか……何処か外でミーテイングすれば楽だったのにな」
鍋の火を止めて、ほなみは首を傾げて笑った。
「簡単なものしか作ってないし、少しは私も動かないと太りすぎちゃうからいいの」
「太ってないって……」
祐樹は、鼻唄混じりに皿に手際よくパンケーキを盛り付けていくほなみを見て思う。
昨夜の大胆なほなみと、今こうしてエプロン姿で料理をするほなみと全く結び付かない。つくづく女の子は不思議だ――