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らぶあど encore!
第28章 クレッシェンド作戦会議
「西くん……味見てくれない?」
ほなみが小皿にスープを一口掬って差し出してきて、祐樹は口を突き出して味わうと、目を輝かせて親指を立てて見せる。
ほなみは、湯気のせいで火照った頬をもう少し赤くして嬉しそうに頷いた。
「よかった……皆に食べてもらうのだからうんと美味しく作らないと……」
「――何だよ、俺は?」
祐樹はふて腐れたようにほなみのエプロンの紐を掴んで上目遣いで見詰める。
ほなみは吹き出して「勿論、西くんに美味しいって思って貰うのが一番大事よ」と言って、抱き締めようとする祐樹からひらり、と身体をかわした。
「ダメよ……今は大切なお話中でしょ?」
「いいじゃん、少しくらい」
「――あっ」
「ほなみ――」
祐樹は後ろからほなみを抱きすくめ、首筋にキスを落とした。