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らぶあど encore!
第29章 貴方の側に居たい
「俺は凄いミュージシャンになりたい……そして……けーちゃんをウルウルキュンキュンさせたいなっ」
「う……るうるキュン……て」
思わず吹き出す景子だが、亮介はそんな彼女を見て嬉しそうに笑った。
「ほらね、やっぱりけーちゃんは笑顔がいいよ」
「――」
「笑顔でいるとさ、幸せが寄ってくるんだよ」
「ええ?」
「……俺の親が口癖みたいに昔からそう言うの。そりゃあ、笑えない気持ちの時だってあるけどさ……でも……やっぱ笑顔ってそういう力があるんじゃないかな」
「う……う――ん……どうかな」
流石明るい亮介の親の言うことだ――と、景子はクスリと笑う。その笑顔に亮介はまた破顔した。
「本当だよ?だって……俺、けーちゃんが笑ってるのを見てスッゲー幸せだもん」
「……!」