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らぶあど encore!
第29章 貴方の側に居たい
亮介は、景子の後れ毛を弄びながら歯切れ悪く言う。
「でもさ……どうせなら……楽しんで鍛えたいなあ……て思って……だからつまり」
「――ねえ……まさかとは思うけど、ホックを外すのが左手の鍛練だとか言わないでしょうね」
「――むむむ」
「呆れた……」
「ごめん!ほんっとーにごめん!……だってさ、俺けーちゃんに触るの大好きだし……けーちゃんが俺を好きだって言ってくれて嬉しくて、で、好かれてるなら……ちょっと一杯触ってもいいかな――っ……て……
半端に触ってけーちゃんを焦らして楽しんでるとかじゃないんだよ……寧ろ俺の方が本当は生殺し……い……いや……だから……
とにかくごめんっ!けーちゃんが嫌ならもうしないからっ」
視線を泳がせて、彼からプイと顔を背けてしまう景子に、亮介は泣きそうな顔で詫びた。